やきとり大吉で独立開業

大吉呼ぶひと 先輩店主の声

  • 動画配信中!
  • 動画配信中!
  • 動画配信中!
  • 動画配信中!
  • 動画配信中!
やきとり大吉 関連本
QRコード スマートフォンはこちら

特選!なりわい語録

やきとり大吉の創業者(現名誉会長)、辻成晃の著書「なりわい(生業)語録」(2009年1月 旭屋出版 1,500円(税込 1,650円) 全国有名書店で好評発売中!)より、抜粋された項目をご紹介します。
ご興味がある方は、是非書店でお買い求めください。

著者の紹介

辻 成晃(ダイキチシステム株式会社 名誉会長)

昭和14年、大阪府八尾市生まれ昭和52年、飲食界情報管理センター設立。
翌53年「やきとり大吉」の全国チェーン展開を図る。“150万円で経営者になれる”と言う独自の開業システムにより店舗数を増やし、昭和62年社名をダイキチシステム(株)に変更し、一段と出店を加速。日本一のやきとりチェーンを築いた、その経営手腕と経営ノウハウ、アイデアは業界内外から高い評価を集めている。

第一章 運をつかんではなさない 編

第六項 自分をプラスの磁石にしなくてはいけない

私がよく店主たちにいっていることを一つ紹介しよう。

それはポジティブ思考ということだ。何でもプラスに考えるクセをつけるのだ。居酒屋に来るお客さんは一日働いて、「ああ、疲れた」とどっちかといえばマイナスの心でやってくる。だから居酒屋にはプラスがないといけない。どんな料理よりも何よりもこれが肝心なことだと私は思っている。

居酒屋の場合、店主はプラスの気を持つ磁石になる必要があるのだ。ところが「売り上げが上がらない。だから元気が出ない」という奴がいる。これはしてはいけない考え方だ。「何々だから自分が・・・」ではなく、自分が仕掛けて結果を引き出す。
「自分には元気がないから売り上げが上がらない」と考える。それがなりわい精神というものだ。

ごく初期のころだが、一日の売り上げが二万円、三万円というひどい店があった。どこから見ても伸びる要素がなく、「店をたたもうか」と思っていたが、ある男にやらせてみることにした。そうしたら一年後に五万円売れる店になった。

店主が代わると、店も変わるといういい例だ。しかし、ただ店主が代わっただけではダメなので、店主のキャラクターが人をひきつける磁石であることが条件。すると、お客はどこからともなく引き付けられてやってくる。

ではどうやって引き付ける力、磁石をつけるか。それが冒頭にいったポジティブ思考ということだ。最近はプラス思考といういい方をするが、あの考え方を徹底してとりいれてみることだ。

物事というのはいつもコインの裏表のように二面性を持っている。どんなことも二とおりに解釈できる。たとえば学生なら、試験に落っこちて希望の学校に入れなかった。こういうとき、九九・九%の人はマイナスの出来事として受け取る。

それをプラスに受け止めることはできないか。できるのだ。簡単にできる。落っこちたことが新しい運を開くきっかけになると思えばいい。実際に、そんなことはいくらでもある。甲子園球児からプロ野球へ・・・こんな夢を持っていた少年が肩を壊して野球を断念せざるを得なくなった。

自分の将来に絶望した少年は「もう死んでしまおう」と断崖絶壁に立ったとき救われアルバイトを始める。そのこと が縁で金を儲け、立派な実業家に成長した―こんな話は世の中にごろごろある。一つの挫折は新しい夢の始まりといっても過言ではない。

ポジティブ思考をすると陽気になれる。なんでも自分によいほうへと考えるのだから明るくなって当然だ。明るい人は人から好かれる。人間関係がよくなる。人とうまく行ってる人は、ストレスも少なく、その人のよい面ばかりが際立つようになる。

物事をプラスにとらえるというたった一つのことから好循環が生まれ、それを繰り返していると、知らず知らずのうちに人をひきつけるオーラのようなものが備わってくる。大吉店主を育てる過程で、私は何度もそれを見てきた。

しょぼくれて、ものの考え方がネガティブ思考で、およそ魅力に書けた男が、店主になってしばらくすると、「これが同一人物か」と疑いたくなるほど、元気はつらつとした若者に変身する。これがプラスの磁石を帯びた人間だ。

歌の文句じゃないが、「人生いろいろ」だから、つらく苦しいこともあるだろう。毎度毎度いい顔していられないかもしれない。だが、考え方だけはいつもプラスでいくべきだ。どんなこともつねに二とおりに考えられる。だったら、気分のいいほうの考えをとろう。

そうすれば、つねにプラスの磁石でいられる。世の中はなぜかマイナスの磁石を持った奴のほうが多い。彼らはプラスの磁石を持った人に憧れる。自然によってくる。ポジティブ思考は、なりわい商売にとって、運をつかみたい者にとって何にも勝る資本である。

辻成晃のなりわい語録

今まで、大吉グループの店主や関係者にしか伝えてこなかった「生業(なりわい)商売の極意」を一冊の本にまとめました。いわば「大吉経営ノウハウ」のおすそ分け。商売の指針としていただければ幸いです。

全国有名書店にて好評発売中!価格:1,500円(税込 1,650円)〈旭屋出版〉

このページの先頭へ