"不滅"の小さなやきとり屋 開業・成功の極意


「独立して店を持ちたい」「自分の力で人生を切り開きたい」。少しでもそう思ったことのある方には、ぜひ読んでもらいたい一冊
「小さい店だから成功する」「戦わずして勝つ立地戦略」「流行は追わない」「生業に徹した小は大にも勝てる」「個人店とチェーンのいいとこ取り」など、大吉が創業から40年に渡り培ってきた開業・成功の極意を本書は余すことなく紹介します。
Amazon・全国有名書店にて好評発売中
価格:1,500円(税込 1,650円)〈旭屋出版〉
※本の一部を抜粋してご紹介致します。
第一章「潰れず、長く愛される」理由があります
店主の個性が、店の個性。接客マニュアルはあえて作りません
全国に店舗がある大吉グループはチェーンではありますが、それぞれの店舗に、それぞれの店主がいます。会社に雇われている店長ではなく、自らお店を経営する店主です。
必ず店主が店に立つことが大吉を開業する際の絶対条件であり、その点が、必ずしもFCオーナーが店に立つとは限らない他のチェーン店との大きな違いです。
そして、店主が店に立つことを絶対条件にしているのは、「地域密着」の経営に徹することが、地域で長くお客様に愛される最大の秘訣であるからに他なりません。
地域のお客様に、「ここに来るとなんだかホッとする」、「また来たくなる」と言っていただけるのが「やきとり大吉」です。「ホッとする」と言っていただけるのは、どこか懐かしいような、木を多く使った温かみのある内装も理由ですが、最も大きな理由は、「常に店主が店にいる」という安心感があるからです。
「店主の顔が分かる店」であることにこだわってきた大吉は、店主一人一人の個性を大切にしています。そのため、接客マニュアルをあえて作っていません。店主の「目くばり」「気くばり」「心くばり」が、その店の個性となるよう、あえて作らないのです。
つまり、「やきとり大吉」は、全国展開しているチェーン店としての信頼と、店主の個性を大切にした個人店の魅力の両方で成り立っています。
この絶妙なバランスも大吉の大きな強みであり、「チェーン店の良さ」と「個人店の良さ」を生かした店づくりをどのように行っているのかについては、第4章でもお話ししたいと思います。